【虹始見】 朧月

2019 .04 .15

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清明(せいめい)

春の暖かな日射しの中、まさに天地万物が清らかな明るさに輝いている様を表す言葉。中国では古くからこの清明節の時期に、先祖の墓参や、「踏青(とうせい)」といって野に出て春の緑を満喫するなどの行事が行われました。

第十五候 虹始見  (にじはじめてあらわる)

春が深くなるとともに、だんだんと空気も潤ってきます。雨上がりにきれいな虹を見ることができるのもこの時期から、という、昔の人たちが経験から得た言葉です。虹は、世界中で古来、さまざまな神話と結びつけられてきました。中国では大きな蛇と見なす考え方もあり、虫偏(むしへん)がつくのもそのせいかもしれません。

 朧月

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暖かな風がそよそよ吹く夜など、これからは「朧月」を見ることが多くなります。秋の名月のさわやかさに比べると、春の「朧月」はまさに芸術的で、その情感の美しさは文章で表せないものがあります。いずれにしても春の朧月夜は月に限らず草も木も道行く人までおぼろとなって一種独特の雰囲気が漂うものですね。こういった朧を作り出すものは水蒸気が多い南よりの風。春が本格的になったことを私たちに知らせています。

 

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