【雪下出麦】 初御空

2020 .01 .01

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冬至(とうじ)

第六十六候 雪下出麦 (ゆきわたりてむぎいずる)

お正月にあたるこの時期、一面の雪景色となる地方も多いことでしょう。その厚い雪の下で、春を待つ麦は、もうひっそりと芽ぶき始めているのです。麦は環境適応性が大きく、全世界人口の約半数が食糧としているとされます。食用にされる品種は、中東の原産といわれ、基本的には秋に種をまいて、翌年の初夏に収穫する作物として、世界的に栽培されています。

初御空

新しい年が始まりました。お正月は新しい年の門出。昇る太陽も1月1日の今日は初日の出。鏡川の源流も井戸の水も若水といいます。空の輝きは初御空(はつみそら)、初茜、また空は初空、などすべてのものに初がついてまわります。これは新しい年になり、何にでも初をつけ気分を新たにしようとする日本人の生活哲学でしょうか。ともかく月日の運行に変わりなくても、年があらたまることによっておめでたいお正月。元日は太平洋の東経180度日付変更線から始まるので、そこに近い日本列島は他の国より初日の出も早く拝めるようです。しかしものの本によると、外国には「初日の出」という言葉はないということです。初日の出を重視する日本人、そこにはたぶん日本独自の生活文化が息づいているように思われます。

 

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