秋深くなると内子では天気のよい日は街中が靄でおおわれる。本来ならば見えるはずのオーベルジュ内子のある龍王山が靄の中に潜んでいるのだ。盆地特有の希少な現象だがこの霧は洗濯物を昼までほせない主婦たちを悩ませている。
またこの靄が肱川河口の長浜にて日本でも稀有な自然現象をおこす。「肱川嵐」という。秋の終わりから冬のはじめにかけて、内陸部と河口あたりの海水温の温度差により霧が肱川を勢いよくくだり河口で嵐をおこす。特に大潮の時、内陸部が冷えると起こりやすいと言う。まだ見たことがないので今年こそはと思っている。
この自然現象からも秋の深まりと冬の到来を感じさせられる今日このごろである。